マダニに咬まれた時の
対処法
- ダニは宿主に寄生後、分泌物で付着部位に自身を固定し、血液を吸い始めます1)。
- ダニ媒介性脳炎ウイルスは、吸血直後にダニの唾液を介してダニから宿主に感染します1)。
- ダニの唾液には麻酔効果があり、咬まれても痛みがないため、宿主は咬まれたことに気づかないことが多いとされています。
- 1) Dolber G. TBEV-transmission and natural cycles (Chapter 5), The TBE Book. 7th ed. Global Health Press, 2024(ファイザー社の資金提供を受けて出版された)

マダニを見つけたら!2, 3)
- できるだけ急いでダニを取り除いてください。
- 取り除くときは、先の細いピンセットを使います。ピンセットが手元にないときは、指で取り 払ってください。
- できるだけ、ダニの頭部に近い部分をつかむようにしましょう。
- ダニはねじらずに上向きに引っ張り、ダニの口の部分がちぎれないようにします。
- ダニを取り除いたら、アルコールかヨードで噛まれた部分を消毒します。または、石鹸で洗い流してください。
! 皮膚からダニを取り除く場合にやってはいけないこと2)
ダニにマニキュア液や油を塗り、窒息させないでください。
皮膚からダニを離すために、加熱しないでください。ダニを追い払うための対策だとしても、逆効果になることがあり、ダニがより深くに潜伏することになります。
- 2) Centers for Disease Control and Prevention (CDC). What to Do After a Tick Bite. https://www.cdc.gov/ticks/after-a-tick-bite/?CDC_AAref_Val=https://www.cdc.gov/ticks/removing_a_tick.html.(2024年7月閲覧)
- 3) 日本皮膚科学会. 皮膚科Q&A. 虫(マダニ類)による予期せぬ感染症 https://www.dermatol.or.jp/qa/qa19/q03.html(2024年9月閲覧)
- マダニの生息場所と活動シーズン
- マダニに咬まれないために
- マダニに咬まれた時の対処法