予防接種について

予防接種を受けるにあたって、注意したほうがいい病気はありますか?
予防接種ガイドラインには各学会の見解を受け、下記の記載があります。こちらに該当する方は、接種の前に必ずかかりつけ医や医療機関にご相談ください。
①心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血管疾患及び発育障害等の基礎疾患を有することが明らかな者
②過去にけいれんの既往のある者
③過去に免疫不全の診断がなされている者
④妊娠中に生物学製剤もしくは免疫抑制薬投与を受けていた母体より出生した児
⑤接種液の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある者
参考文献:
予防接種ガイドライン 2023年度版 公益財団法人予防接種リサーチセンター p.125【参考3】予防接種要注意者の考え方(添付①)

ウイルスは生きた細胞の中でしか増えないため、インフルエンザワクチンや黄熱ワクチンの製造には鶏の卵が使われています。製造過程でアレルギー物質は可能な限り取り除かれますが、100万分の1グラムといった超微量のアレルギー物質までは完全になくすことができないため、卵アレルギーを起こす方への接種は特段の注意が必要といわれています。
ワクチンと予防接種のすべて p.42,43,231
尾内一信ほか 金原出版 2019(添付③)

監修前 国立がん研究センター中央病院 感染症部長 岩田 敏 先生

2024年2月作成 VAC46O001A