免疫とワクチン

なぜ生まれたばかりの乳幼児にワクチンを打つ必要があるのですか?
乳幼児がかかる感染症には重い病気に繋がるものも多く、感染してしまうと後遺症が残ってしまったり、最悪の場合命を落としてしまう危険性もあります。赤ちゃんはママから受け継いだ免疫を持って生まれてきますが、その免疫は生後6か月ほどで弱まってしまいます。そのため生後2か月ごろからワクチンを接種し始める必要性があるということです。

1歳を過ぎてワクチンを接種する理由の一つに「追加免疫」があります。生まれてすぐに接種したワクチンによって、赤ちゃんの体の中にはある程度の免疫が出来ますが、1歳を越えて同じワクチンを追加接種することで、より強くてより長持ちする免疫をつけることができます。(ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、四種混合ワクチンなど) 一方、麻しん、風しん、水痘、おたふくかぜの場合は、乳児期に接種するとママからの受け継いだ免疫の影響でワクチンの効果が十分に得られないことがあるため、1歳を過ぎてから接種します。

日本小児科学会知っておきたいわくちん情報
No.7 生後1歳に接種するワクチン
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/VIS_07-2seigo1sai.pdf

監修前 国立がん研究センター中央病院 感染症部長 岩田 敏 先生

2024年2月作成 VAC46O001A